結婚や出産に関する憂鬱

女性にとって結婚や出産というのは人生のなかでも大きな節目の一つです。嬉しいイベントである反面、現在でも大半が女性に占められている看護師にとってはそういったターニングポイントにも憂鬱の種が含まれていることもあります。
身近で起きている現状を知ってもらうために、結婚・出産で悩む看護師たちの声を集めてみました。

『付き合って長く、結婚を考えている彼氏がいましたが、「結婚したら看護師を辞めて家庭に入ってくれるよね」と、当たり前のように言うので頭に来ました。私は結婚しても看護師を続けたいと思っていたのですが、いまだに「男は仕事、女は家事」という感覚を持っていることにがっかりしました。まだ別れてはいませんが、これからのことを考えると憂鬱な気分です』

『今付き合っている彼氏と結婚したいと思っているのですが、そうなってしまうと私の方が彼よりも年収が上になってしまいます。そのことで彼が引け目を感じているようで悩んでいます。自分は看護師の仕事が好きなのでこれからも続けていきたいと思っているので気にしないでとは言っているのですが…。他にも、彼は普通の平日勤務、土日休みの仕事なのでお互いの生活のずれもできてしまうのでその点でもうまくやっていけるかと思っています』

看護師は資格職ということもあり、結婚や出産で一度職場を離れてもまた看護師として復帰したいという意見も多く聞かれます。しかし、特に日本では、共働きであってもいまだに「家事や子育ては女性がやるもの」という風潮が根強く残っているのも事実です。確かに、母親にしかできない役割もありますが、できるところは分担して二人でやるべきでしょう。ただでさえハードワークをこなしてきているのに今度は帰ってからも家事をしろというのも酷な話です。しかし、近頃の看護師事情は少しづつ変わってきているようです。出産を機に退職する看護師が多かったのが、近頃はきちんと産休・育休を取っているとのこと。勤めている病院が出産を機にやめなければいけないところだった場合、新しく求人を探す看護師が増えているそうです。とてもいい兆しなのではないでしょうか。この体制が整い、少しでも潜在看護師が減るといいですね。

近頃ではイクメン(育児をする男性のこと)や、男性が育児休業を取るといったことも話題となっていますが、家事や子育てをする男性というのはまだまだ少数派です。看護師が安心して働くためには家族の協力がとても重要な要素となります。
また、結婚して子供を持つ時にもいろいろと悩みの種はつきもののようです。

『結婚して数年経ち、そろそろ子供が欲しいと思っているのですが、職場の雰囲気的にそうしにくい状況です。すでに子供さんのいる方が何か子供の事情で交代したり遅刻したりすると、あからさまに「これだから子供のいる人は…」と言う人までいて子供を作ること自体が悪いような雰囲気です。人手が厳しいのは分かっていますが、このままではいつまでも子供を持てそうになく転職を考えています。でも、それについて言い出すのもはばかられる感じでとても憂鬱に感じています』

『今度子供が生まれることになり、今の職場を退職することになりました。職場の人も暖かく送り出してくれて問題ないのですが、復職したときの事を考えると少し不安に感じます。看護師の仕事は好きなので、子育てが落ち着いたらまた看護師に復帰したいと思っていますが、その時に自分がうまくついていけるのか心配です』

現在、ほとんどの看護の現場では人手が足りない状態が続いています。連日忙しく、一人でも人手が欲しいところで「子供ができたから辞めます」「子供の事情で休みます」などと言われれば残される方は正直困ることもあるでしょう。しかし、少子高齢化が問題となっている昨今では新しい未来を担う子供を生み育てることはもっと大きい視点から喜ぶべきことです。看護師に限らず、現在は若い世代が安心して子供を生み育てられるような体制づくりが望まれています。

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